『Auld Lang Syne』東京公演チラシ

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渡辺源四郎商店第37回公演
『Auld Lang Syne』(オールド・ラング・サイン)』

作・演出:畑澤聖悟
2023年2月17日(金)~19日(日)@こまばアゴラ劇場
出演:山上由美子、音喜多咲子、下山寿音、沼畑枝里、東さわ子(劇団東演)

2023年2月17日19時の回は、劇団事情により、山上由美子に代わり、畑澤聖悟が出演致します。

【ご挨拶】
 Auld Lang Syne(「オールド・ラング・サイン」もしくは「オールド・ラング・ザイン」)は、古くからスコットランドに伝わる民謡で、新年のカウントダウンや披露宴、誕生日などで歌われる。いわゆる乾杯の定番ソング。旧友と再会し、思い出話をしつつ酒を酌み交わす内容の歌詞だから当然といえば当然である。日本人には「蛍の光」の原曲と言えば話が早い。無条件に別れを連想するのは卒業式で必ず歌うからだろう。デパートでこれが聞こえたら家路を急がねばならない。
青森と函館を結んだ青函連絡船において、出港時の船内でこのメロディが流れていた。 開戦前の1941年(昭和16年)、乗客の船出の不安を取り除こうと流していた飛鸞丸出航時の日替わりBGMがたまたま「蛍の光」だったとき、乗客がすすり泣いたという。このことから定番となった。戦争が始まると「出征兵士の見送りに相応しくない」との軍の指示により一時中断したものの、戦後復活し、1988年(昭和63年)の終航まで続けられた。出航のもの悲しいムードには別れの歌がぴったりである。
 さて、80年の歴史を持つ青函連絡船の嚆矢は比羅夫丸と田村丸。日本鉄道がスコットランドのウィリアム・デニー・アンド・ブラザーズ社に建造を発注し、1908年(明治41年)に就航した2隻である。日本に初めて導入される最新鋭のタービン船であり、バルチック艦隊を破った帝国海軍にもこれより速い船はいなかった。日露戦争に勝った日本は世界の一等国の仲間入り。近代化はどんどん進んでゆく。北海道とその北にある樺太は、開拓者にとって「夢の島」だった。人も物もどんどん運ばなくては間に合わない。
 比羅夫丸と田村丸が青函連絡船として活躍した16年間は日露戦争後から第一次世界大戦を経て昭和にいたる怒涛の時代である。 スコットランドで建造され、日本の物流を支える主役となった比羅夫丸と田村丸。スコットランドで生まれ、歌い継がれ、日本の別れを象徴する「蛍の光」となった「Auld Lang Syne」。重なり合う2つの物語をモチーフに、津軽海峡から見た明治、大正、昭和を描いてみたいと考えている。お楽しみ頂ければ幸いである。

2022年10月1日
渡辺源四郎商店店主 畑澤聖悟

2023年2月17日(金)19:00
2023年2月18日(土)14:00、19:00
2023年2月19日(日)11:00、14:30

※受付開始・開場ともに開演の30分前。
※新型コロナウイルス感染拡大予防対策をしっかり行い公演を実施致します。ご来場前に、渡辺源四郎商店HPの「ご来場のお客様へのお願い」をご確認ください。

前売券発売開始 2023年1月5日(木)

【料金(予約・当日共)】日時指定・全席自由
予約:◎一般 3,500円 ◎学生 2,500円 ◎高校生以下 無料(1/31までに要オンライン予約)
当日:◎一般 3,800円 ◎学生 2,800円 ◎高校生以下 500円
※事前予約のない場合は、高校生以下料金は500円となります。

こまばアゴラ劇場の地図

〒153-0041 東京都目黒区駒場1-11-13
TEL 03-3467-2743
【アクセス】京王井の頭線駒場東大前駅東口より徒歩3分。
※会場には駐車場・駐輪場がございませんので、お越しの際には公共交通機関をご利用ください。

【チケット取り扱い】
◎オンライン予約 https://www.nabegen.com/
◎電話予約 080-1269-6158(渡辺源四郎商店)

【東京公演以外の予定】
●2023年1月28日~29日@三重県文化会館小ホール
お問い合わせ:三重県文化会館チケットカウンター TEL: 059-233-1122(10:00~17:00/月曜または月祝よく平日休館)
●2023年2月 配信予定

チケット予約

【 スタッフ 】 ○ドラマターグ・演出助手:工藤千夏 ○舞台美術・宣伝美術イラスト:山下昇平 ○舞台監督:中西隆雄 ○音響:藤平美保子 ○照明:中島俊嗣 ○プロデュース:佐藤誠 ○制作:秋庭里美、奈良岡真弓、福嶋朋也、木村知子、佐藤宏之、渋井千佳子 ○宣伝美術:工藤規雄+渡辺佳奈子
【 協力 】劇団東演、原田伸一、葛西鎌司、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸、NPO法人あおもりみなとクラブ、一般社団法人進め青函連絡船、青森県立郷土館、東光不動産、アップルビジョン、Griffe Inc. 山北舞台音響、ステージ・ライティング・スタッフ、ステージワンぷらす、ジパング、シバイエンジン